ヨガメディカル茨城 LOGO
私がヨガセラピーという言葉を知ったのは、オーストラリアのバイロンベイヨガセンターで、ヨガを学んでいた時だった。欧米では、すでにヨガが医療や更生施設に導入されていて、ヨガインストラクターが必要とされる場面は広がっていると聞いた。
日本は、どうなんだろう。ヨガがどんな場面で役立っているのだろうか。
ヨガメディカル茨城さんは、茨城県でヨガを医療や介護の現場に役立てていくために活動しているヨガセラピストのチーム。不妊治療をされている方へのヨガ講座、NHK水戸放送局のヨガコーナー、乳がん・がんのリハビリヨガセラピー、看護協会での職員向けメディカルヨガセラピー、サッカーのための朝ヨガなど、幅広く活動されている。
ロゴのご依頼は、ルナワークスの岡部先生からいただいた。(岡部先生との出会いは、私の人生で5本の指に入るくらい不思議な縁だったのだけれど、それはいずれ書くとして。)
ロゴをつくるには、それを掲げる組織や人の、想いを知ることからはじまる。
『ヨガセラピーは施術や指導、治療ではありません。心や体に辛さを持っている方に、同じ人間として心を込めて寄り添い、呼吸を穏やかにし、自分の出来る範囲で体を動かしながら、今日の自分を観察し、今日の命に感謝する手助けをすることです。難しいポーズや理屈ではありません。』〈ヨガメディカル茨城HP 理念 より抜粋〉
寄り添う。
ヨガでなくても、そうすることは、簡単ではない。
行動を示す言葉のようで、つかみどころがないし、その形のイメージもない。
どうすることが、寄り添うということなんだろうか。
この理念を掲げたヨガメディカル茨城のセラピストの皆さんも、ヨガをインストラクションする中で「寄り添うって、どういうことなんだろう」と、立ち止まる時があるかもしれない。そんな時に、手助けになるようなロゴにしよう。そう思って作ったのが、このロゴだった。
メディカルの M も表すその造形をよく見ると、左右に立つ二人が手を繋いでいる。また、その手を繋いでいる部分は、ヨガの Y の文字が見て取れる。角のない、まあるく柔らかなラインで仕上げたのも、優しい愛に溢れた理念に「寄り添った」ものだ。
幸いなことに「セラピストの皆さんに気に入ってもらえたよ」と、岡部先生からお返事をいただいた。依頼主の方にお会いすることなくロゴを作ったのは初めてだったので、少し心配していたのだけれど、どうやらヨガメディカル茨城さんのアイデンティティに寄り添えたようだ。おそらく、同じヨギーニならではの、理屈ではないところの想いがあったからかな、と思う。
ヨガメディカル茨城さんのロゴを作った後も、ずっと考えている。
寄り添う。
それって、どういうことなんだろう。私は誰かに、寄り添えるんだろうか。その感覚と可能性を信じて、私も来月から地域のお年寄りの集まりの中で、10分間ヨガをすることにした。幼い時によく遊びに行ったお寺で、人生の先輩達に、教えることを学ばせていただく。車椅子の方もいらっしゃる。
『ヨガセラピーは「息さえできればヨガはできる」というメッセージです。「ヨガとはこうあるべき」ではなく、「この人のためにヨガを用いてこういうふうに寄り添おう」というのがヨガセラピーです。』〈ヨガメディカル茨城HP 理念 より抜粋〉
もし、私も迷ったら、セラピストの皆さんの活動に学び、このロゴを見て、前に進みたいなと、思う。
ヨガメディカル茨城
ルナワークス