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清風明月ヨガリトリート 報告


9月18日、金沢野町の町家salon&stay初華uicaさんで、一泊二日の町家ヨガリトリートをさせていただきました。

1日目は、北村雅恋さんの箏演奏と箏体験、玄米菜食の明制さんの夕食、願掛け寺で有名な香林寺さんの彼岸花のライトアップ拝観、そして、月ヨガと書の瞑想がありました。

2日目も、長久寺さんの朝の法話と座禅、初華さんの金澤野菜スムージーの朝食、今川酢造さんの蔵見学と盛りだくさん!

初華の女主人、町家さんが野町ならではの内観ストーリーを、ご参加者さまに体験していただきたいと、準備してくださった内容でした。

私は1日目の夜の、月ヨガと書の瞑想を担当。その日、窓の外からは、分厚い雲と細く冷たい雨、そして月照寺さんの黒い屋根瓦が見えていました。夜の闇を味わえるように、明かりは和紙照明1灯だけ。ほの暗い中で、呼吸法、アーサナ、そして書の瞑想へと誘いました。

呼吸法で一気に静けさを得て、ヨガでは内観をうながすアーサナを中心に半月のポーズなども入れて、穏やかに流れるように。シャバーサナでは、雨音がきっと子守唄に聞こえたでしょうね。書の瞑想は、ぼんやりとした空白の感覚のまま、別室でただただお題の一文字「月」を書き続けます。何回も何回も。

終わった後、お部屋に戻ったみなさんは、すぐに眠りに沈んでいかれました。多分、夢を見ることもなく、深く眠れたのではないかと思います。

インストラクションの後、私も静かに床につき、リラックスしている自分を内観しました。するとなぜか、ヨガの前にみんなで行った、香林寺さんの白い彼岸花の姿ばかりが思い出されました。冷たい雨に濡れそぼり、細い花びらにはたっぷりの雨粒を蓄えた彼岸花。妖艶なその姿が、いつまでもいつまでも離れずに、その夜が更けていきました。


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