ユニヴァーサルデザイン
- なおぢはるみ
- 2月27日
- 読了時間: 3分
更新日:2 日前
実際にユニヴァーサルデザイン(以下UD)を意識して制作に携わったのは、2年前。障がいのある方へ向けた求人サイトのデザインを担当した時でした。色覚障がいの方にも見やすい配色やフォント、レイアウトを検証しながら制作しました。(クライアント様の意向により、完成サイトのご紹介ができないのが残念です)
そのお仕事をするまでは、UDという言葉は知っていたのに、調べることや学ぶことをせず、せいぜいユーザーの年齢層を踏まえたフォントサイズの検証程度で留まっていました。
自分の無知さを恥じつつ言うと、UDって特別なデザイン手法なのかなと、間違った認識でいました。
けれど、その2年前のWebサイトの時に、色覚障がいをお持ちの方は、
日本の男性の20人に1人
日本の女性の500人に1人(欧米では200人に1人)
ということを知って、割合の多さに驚きました。自覚・無自覚の両方を織り込んでの割合です。
UDを無視したデザインは、この割合の方々には届かないわけです。多くの方へのコミュニケーションの損失を、私は知らずにデザインしていたのです。
昨年、神奈川県座間市の「市民窓口の空間デザインアドバイザー」として参画し、市役所のサイン計画を検証しました。公共空間はUDが必須です。「できるだけたくさんの人が使える・使いやすい」のがUD。公共空間は市民のどなたも使える・見える・わかる・安心する場であることが求められます。
サインを検証する際であれば
サインの配置場所は適切か(車椅子の方の目線でも見える位置か etc...)
読めるフォントサイズと配色か(ご年配の方でも読めるコントラストか etc...)
音声サインの導入が可能か(目が見えない方をサポートする動線 etc...)
などが項目として挙げられます。
引き続き、インテリア計画の検証もする予定です。
そして今年から、B型就労支援施設「CLASSIC.h WORKS」さんのオリジナルブランド「SANKAKU DESIGN」の商品開発に携わることになりました。私のミッションは、オリジナルのピクトグラムの開発です。ピクトグラムはUDど真ん中のグラフィックデザインであることは言うまでもありません。
さらにそのピクトグラムは、ヘルプマーク(援助が必要なことを知らせるためのピクトグラム/東京都福祉保健局により2012年に作成された)と合わせて使うグッズに使う計画なので、「できるだけたくさんの人がわかる・使える」ことが重要です。
もうUDって、デザイナーにとって当たり前のこと、なんじゃない?
もっと能動的に、UDを学ぼう!
そう決めて、取り組んでいるのが下の画像のテキストです。

テキストが届いて、開いてみると
(思ったより、分厚い...)
(文字多い....)
遠い昔の受験生時代さながら、マーカーペンで重要そうなワードをチェックしながら、学んでいます。
検定試験までに読み終えることができるだろうか...
ああ....
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